統計などでとったデーターに人は気づかないものなのですね。
「Think right」
不要な心配ごとを避けよう
「Think right」
あなたには、「欲求」と「意義」のバランスよい配分を心がけるようおすすめしたい。 どちらか一方に偏るのは避けよう。なぜなら、一度バランスを失ってしまうと、どんど ん極端な方向に走りやすくなるからだ。チョコレートもテレビもセックスも、二キロ分の チョコレートを食べ、二四時間ぶっつづけでテレビを観て、五度もオーガズムに達した後 ではただの不毛な行為でしかない。
同じように、昼夜の別なく世界の救済のために奔走し、自分の楽しみを一切持とうとし ないのも、やはり幸せとはいえない。一番いいのは、「意義」のある何かと「楽しみ」の ための何かを、交互にくり返すことかもしれない。ちょっと世の中のためになることをし た後には、一杯のビールを楽しむというように。
「何かに命をかける覚悟のない人間は、人生に未熟である」と言ったのはキング牧師だが、 つらい経験に耐える覚悟のない人も、やはりよい人生を手に入れられるほど成熟している とは言えない
私たちは敵に対して不安を覚えるだけでな く、ありとあらゆることについてくよくよ思い悩む。おまけにくよくよ思い悩むのは、本 当の問題から気をそらすための、人間お得意の逃げ道でもある。抽象的な問題に逃げ込ん で、現実の問題に向き合うのを避ける。悩んだほうがラクなのだ。 その結果として、慢性的な不安を抱えてしまうと、間違った決断をしやすくなるばかり か、病気になってしまうこともある。客観的に見れば、不安を覚える必要性など何もない というのに。
不要な心配ごとを避けよう
あなたの頭の中に、不安を煽るスピーカーをオフにできるスイッチがあればいいのだが
「自分と同レベルの相手」に嫉妬する
「他人と比較する」行為が、幸せを遠ざける
だから、ソーシャルメディアからは、大きく距離を置いたほうがいい。 自分を他人と比較するばかげた目安(「いいね!」や、フォロワーや「友だち」の数のせいで、私たちは、知らず知らずのうちに、常に不満を抱く
隣人の生活を自分の生活と比較するとき、あなたの意識の焦点は、無意識のうちにその 「相違点」だけに絞られている。
相手をきちんと理解するには、想像の中だけでなく、「本当に相手の立場に立つ」のが 一番だ。相手の状況を実際に自分で体験してみる必要がある。
何かを「過去の出来事のせい」と考えるのはやめる
世界に公正さを保つためのシステムは存在しない
「人生とは不公 だ。君たちは早いうちにそれを学んでおいたほうがいい!」
「よい行いは、最後には報われる」わけではない
き当たりばったりにテストの点数をつける教師がいた。採点時に即興で決 められた点数は、そのまま成績表にも反映されたため、私たち生徒は声を限りに抗議した。
しかしそれでも状況は変わらず、私たちは校長のもとへ駆け込んだが、校長は博士号を 持つ教師に敬意を表し、何一つ対策を講じようとしなかった。不公正きわまりないと私た ちは激しい抗議を続けたが、その教師はまったく動じなかった。「人生とは不公 だ。君たちは早いうちにそれを学んでおいたほうがいい!」。