知は権力?!

人生の幅を広げるには、人と会うこと。旅をすること。本を読むこと。

カテゴリ: ビジネス

スティーブ・ジョブズ崇拝による悪影響もあるようですね。。。

「シリコンバレーの金儲け」 

訪問する日本企業の方から、よく「次は何が来ますかね? とい
をされます。意地悪くいえば、シリコンバレー在住日本人の間でささやかれる「日本企業あ るある」の一つです。しかし実はこれは日本企業に限らない話です。シリコンバレーは 「Next Big Thing(ここではNBTと略します)」を鵜の目鷹の目で探し、そこにいち早く 投資したい人たちが世界中から集まってくる場所ですので、仕方ないのです。

自分のやっていることはスティーブ・ジョブズ流 の「できるまではごまかせ」なのであり、ベンチャーを成功させるためには仕方ないことだ と信じていたのでしょう。

「ちやほやされてお金がたくさん入ってくると、頭がおかしくなりがちです。その結果、カ のリスマさんは誤った「全能感」に支配されてしまいます。あるいは、ショックレーのよう
に、もともと変な人である可能性もかなりあります。

スティーブ・ジョブズが偉い人だったのは間違いないですが、経営者スタイルとしては、 彼の悪い影響もそれなりにあるような気がしてなりません。

社会格差 が増大しつつある中での庶民感情として、「ビッグ・テック」のお金持ちが「私たちを安く こき使っておきながら」「あこぎに大儲けしている」「調子に乗っている」という反発である ように思います。

有力コンサルティング会社マッキンゼー・ア 5 ンド・カンパニーは、「Dxプロジェクトの70%は失敗する」と言っています。

最初から手を動かしてみようとしない、挙げ句 にわからないことを自慢するような大人が、IT人材やAI人材をどうやって育てればよい かがわかるはずはありません。

重要なのは、AIよりもUXです。



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中国のDX化のスピードには驚かされますね。

「アフターデジタル」

中国では「モバイルで何でも呼び出せる」状況にあるため、家の外 に出る必要がなくなってきており、特にデパートには人が集まらなくなっています。

「シリコンバレーの1カ月は深センの1週間」という言葉もあります

ユーチューブで授業を聞いたほうが、生 徒は自分自身のスピードで学ぶことができるし、分からないところは何度も繰り返し聞くことができます。

生徒はまず自宅でユーチューブの授業 を聞いて予習をして、学校では授業で分からなかった箇所を生徒同士 で教え合ったり、教師に質問したりするという方法です。このほうが ずっと効果的との指摘もあり、学校での学びも変わりつつあります。





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アメリカの話をすると海外かぶれと思われることは確かに多いですね。。。


「GAFAに克つデジタルシフト 経営者のためのデジタル人材革命」

トップに、デジタルシフトを戦略の中心に据える決意と覚悟がない。デジタルを分かっていない人が、デジタルシフトの責任者になる。既存事業を優先させ、デジタルをないがしろにする。デジタルシフトの責任者に権限を与えられていない。デジタルシフトによってもたらされるワクワクする未来を、経営トップが語れない。

よく海外赴任からの帰任者が「お前は分かってない」「外国かぶれするな」で片づけ られてしまうのと同様に、「デジタルかぶれするな」「分かった風な口を聞くな」で終わりであ
ろう。

「同じ部署に何年以上いてはいけない」という枠組みを当てはめられ、せっかくデ ジタル部門の立ち上げに成功し成果を上げていたのに、ノウハウが全く生かせない部署に異動 になってしまう。本人のキャリアとしても意味がないし、企業としても大きな損失である。

結局挑戦する チャンスが奪われたと不服に思ったエース社員は退職するケースが多く、大企業にとっては二 重の痛手を被ることになる。

「おれたちのほうが上で、デジタルは下」という認識を必 ず持っている。「お前ら稼いでもいないくせに、ネットとかデジタルとか偉そうに言いやがって」 という具合である。エース社員をデジタルシフトチームに充てることは、会社にとっていかに 大切なプロジェクトであるかを全社に認知させる意味もある。


 


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GAFAが作ったサービスが世界に広がり、他国の国のサービスが駆逐されていくわけですね。

「イノベーターのジレンマの経済学的解明」

シリコンバレー(米国カリフォルニア州にある情報技術の世界的中心地) から新時代の勝者が生まれ るたびに、不要となった旧世代はゴミ箱行きとなる。たとえば、

アップル社のスマートフォンが出てくると、従来型の携帯電話が消えてゆく。 アマゾン社の通信販売が取り扱い商品を増やすたびに、本屋が潰れ、デパートが閉店し、今やスーパーマーケットも呑み込まれようとしている。グーグル社がインターネット上の仮想空間に便利な新技術を投入するたびに、現実世界の仕 事が消えてゆく。こんなふうに、新しい技術が現れると旧い技術が廃れていく。それと歩調を合わせるように、新世代の企業が台頭すると旧世代の企業が没落していく。

「育たないものは買ってくればいい」とにまるで「パンがなければーち食べればいいじゃ ない」という例の有名な台詞のようで、ともすれば技げるりにも聞こえる。
しかし、そういう施の検討を通じて「会社」というもののあり方について学べることもあ るはずだ。 シス関連本は何冊も書かれているが、気になる人は、

イノベーションを「手作り」するか「買ってくる」という前向きな話題だった。もはや日本企業がライバル視するのもおこがましい。下らないプライドは捨て、盗めるとこ ろは盗む、マネすべきはマネる、という態度に改めた方が得だろう。


人間は自分に都合のいいことしか喋らないから、何を言ったかではなく、実際に何を行った かによって判断しなければならない。それが経済学者の手口である。

いうまでもないことだが「私の履歴書」 ほか経営者が喋っていることをそのまま信じる学者 は愚かだ。








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MBAのメリットとデメリットのカバーの仕方が勉強になりますね!

「戦略プロフェッショナル」

日本には、読んだり聞いたりして戦略理論の知識は持っているのに、それを自分の仕事で使うことはほとんどない。インテリ戦略マンがものすごく増えた。実際に使ったことがないから、本当の威力も分からない。ものすごい武器を持っているのに、試し打ちをする場所がないのだから無理もないのだ。

戦略論、学者の書いた抽象的な理論をいくら読んでも、まるで加工食品みたいで、どうしても生の素材とは違うというかんが否めない。

玄関から入っていくと、まず車内が湿気を帯びた感じで静かである。大声で笑ったり、大胆な冗談を言う奴が少ない。

MBAは言語も意味も全て明瞭なことこの上ないのに、大切な何かを見落としていると言う感じを受けることがある。数字が割り切れなければあまりが出てもいいし、例えば新技術開発などの場合には中身のよく分からないブラックボックスは無理して中を開けることもないのだが、それを全て論理的にやろうとすると、口達者な人ばかりが勝ってしまう。

社長がリーダーシップを発揮するためには、どうしてもカンで決めていく部分がかなり多いのである。

組織づくりは上からいじるのが鉄則だ。

米国でMBAが経営して倒産した会社は数えられきれない。経営コンサルタントとして優秀だった人が、事業経営をやったらうまく行かないと言う話が多いのと同じである。

分析が得意な人は、例え実務経験の少ない人でも、十分この分野で活躍することができる。戦略コンサルタント会社で、30歳になるかならないかくらいの若い社員が結構大きな顔をしていたり、MBAを持っているだけで実務経験がないと言うコンサルタントが、それなりに企業の経営者と話ができるのはこのためである。

論理思考の強い人が正しい論理を積み上げて構築した戦略が、その企業にとって正しい答えであるとは限らない。

戦略計画が出来上がっただけで、全てが完了したような錯覚にとらわれると言うケースもよくある。

良い戦略は、お父さんが家に帰って、夕食を食べながら子供に説明してもらえるくらい、シンプルである。悪い戦略は、歴戦のビジネスマンに一日かけた説明会を開いても、まだモヤモヤしている。

一般的に人間臭いスタイルの経営者というのは、戦略ていな思考を嫌う、あるいはそれを苦手に感じる傾向があるように思われる。しかし逆も言える。戦略重視の人は、どちらかというと、人間的にクールというか、人に対して冷たくなることができる、あるいは少なくともそのように見られがちだということである。

もともと人間思考の経営者はもっと戦略思考に、逆にもともと戦略思考の人はもっと人間思考にと、互いに同じ壁を反対側に超える努力をしないと、経営者としての明日への成長がないということのようだ。


戦略プロフェッショナル[増補改訂版]
三枝 匡
ダイヤモンド社
2013-07-01






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