知は権力?!

人生の幅を広げるには、人と会うこと。旅をすること。本を読むこと。

カテゴリ: 健康

メディアに騙されてる人多いですよね。。。

「健康を食い物にするメディアたち」

健康や医療についての嘘や不正確な情報に騙されていない人なんて多分いません。

騙されている人というのは、多くの場合、自分が騙されていることに気づいていないものです。

誰もが知るような企業が、書店やアマゾンに並ぶ本が、信頼できるはずの新聞やテレビ が、ツイッターで爆発的にシェアされたツイートが、健康や医療についてのウソや不正確 な情報を発信しています。今の世の中、「医療デマだらけ」といってもいいほどです。

理由はシンプルで、「健康」が万人の関心事だから。政治や 経済、スポーツ、エンタメなどのジャンルとは異なり、人を選びません。みんなが知りたいテーマだから、それに関する情報が生み出される。これも当然のこと です。ところが、健康や医療というのは、さまざまな原因で、ウソや不正確な情報が発生 しやすい分野。しかも、「健康になりたい」という想いは、人間にとって本来的で、とて も切実なものなので、人はどんな情報でも信じ込みやすくなっています。いつもは慎重な人でも、この分野に関しては、ころっと騙されてしまうことがあリます。

医療デマは命に関わる。もっとも深刻な例の一つは「がん放置理論」です。この理論は、現在、医療の主流であ る手術・抗がん剤・放射線を基本とした「標準治療」を否定するものになっています。病 期の時期や状態によって千差万別のがんをひとくくりにして「手術は命を縮めるだけ」「抗 がん剤は毒」などと主張するがん放置理論は、これまでたくさんの専門家から批判されています。

ワクチンの全否定、いわゆる「反ワクチン」も、深刻な例の一つです。ワクチンは麻疹 や風疹、B型肝炎、季節性インフルエンザなどの病気について、予防や症状を軽減する効 果があることは確実です。しかし、これを接種しようとしない人、さらには、他の人の接 種を妨げようとする人がいます。ワクチンは感染症、つまり、人から人にうつる病気に対して効果的です。

患者に命に関わるような病気を告知したときに、患者がそれを受容するまでの代表的な プロセスに、精神科医エリザベス・キューブラー・ロスによる「5段階モデル」がありま す。
第1段階は「否認と孤立」。命に関わる病気であること、自分に死の危険が訪れようと? していることを、頭では理解しようとするが、「何かの間違いだ!」と、感情的に否認(逃 避)してしまう、というものです。

第2段階は「怒り」。「自分が死ぬかもしれない」ことは認識できたが、「どうして自分 がこんなことになるのか」という怒りを感じる段階です。そして第3段階が「取り引き」。 この段階では、たとえ信仰がない人でも、神にすがり、死を遅らせてほしいと願うといいます。

健康本の制作をしたことがある人が、健康本なんて、9割ウソだから。

「このままだと健康本は増え続ける」と危惧していました。その理由はやはり、 出版不況です。こっそなると、歴史のある大手出版社 ても、残念ながら会社の維持のために、とにかく「売れるものを作る」のが至上 命題になる可能性がある。

もし『10分で東大に合格する方法』なら、それを信じ込み、結果、受からなかっ た人がいたとして、自己責任といわれてしまうのでは。同様に、健康本の医療批 判を信じ込み、医師の元に行かずに亡くなられた人がいても、それがどこまで出版社や著者の問題かは、難しい。読んだうえで(読者が[著者注])きちんと判断 するべきでしょう、ということになる。

試験管や動物を使った研究とい うのは、エビデンスの中でももっとも弱いもの

ちゃん と根拠を集めて、Yさんが信じ込んでいるのは「医療デマだ」と証明するとか」と私が聞くと、Xさんは「彼女が信じている情報を否定すると、心を閉ざしてしまう」と、コミュ ニケーションの難しさを語ります。そのうち、Yさんは書籍やネット、雑誌などから自分に都合のいい情報ばかりを集める ようになり、「自分で自分を洗脳して」いきました。Yさんは、自分にとって耳あたりの 良い健康情報を自ら集め、その中に閉じこもっていきます。Xさんは耐えられなくなり、 離婚を切り出したそうです。 自分の稼いだお金を100万も200万もウソや不正確な情報のために使われて、 働くのがバカバカしくなって、しばらくして会社も辞めてしまいました。

健康法にハマって、人が変わってしまった。

健康法を信じることで、仲間からは「真実に気づいた」と絶対的に肯定してもら えるんです。彼女はそれを求めていたのかもしれません。同じ健康法を信じる人 たちは団結力がある。やめさせようとする力より、抜けさせまいとする力のほう が強い。私はその前で無力でした。

健康・医療情報というのは複雑です。複雑なこと を丁寧に伝えようとすると、伝わらない。単純で過激なウソのメッセージのほうが伝わってしまう

非科学的な言説の中でも、特に最近、若年女性の間で広がっているのが「スピ(リチュ アル)系」と呼ばれる情報です。なぜ、人は科学的でない情報を信じるのでしょうか。現状では医学は患者の要望を完全に叶えることは できません。科学、そして時 には科学的ではないものと折り合いをつけることが、健康になるためには必要なのではないか。

私個人としては、命に関わる選択では、できるだけ科学的であるほうが助かりやすくなる、と思います。

「予見可能性」といっていますが、人間はある程度、先が見えないと、安心して 行動できません。信じたいものを信じて、安心しようとする。実際には何がウソで、何がウソじゃないかも、簡単にはわからない。だからこそ、このような傾向 が自分や社会にあることを認めたうえで、できる範囲で「疑う」「調べる」「比べる」をおこなうしかありません。そうやって、いったんは信じるべきものを選ぶ。 しかしそれを過信せず、「違うかもしれない」と思えばいったん立ち止まってみ たり、方向転換したりするのはどうでしょう。


健康や医療についての嘘や不正確な情報に騙されていない人なんて多分いません。


健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book)
朽木 誠一郎
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2018-03-25




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この本は読んでみたほうがいいと思います。一部のガンの専門ではなく、体全体のいろいろなガン患者を見てきた筆者ならではの見解です。

「医者に殺されない47の心得」

日本人のがんの9割は、治療するほど命を縮める。抗がん剤が効くというのは、がんのしこりを一時的に小さくするだけで、癌を治したり、延命に役立ったりするわけではない。医者を疑い、自分で調べて考える。がんで苦しみ抜いて死ななければならないのは、がんのせいではなく、癌の治療のせい。

血圧もコレストレールも高い方が長生きする。体にいい血圧を保つには、よく歩くことです。お金が許す範囲でステーキ、トロ、いくらなど好きな物を食べましょう。糖質もとりわけ脳に取って大事なエネルギー源です。おいしいものを食べる喜びは生きる意欲につながり、長生きします。

医者によく行くひとほど早死にする。医療に満足すると死亡率が26%高い。病院によく行く人ほど薬や治療で命を縮めやすい。信じる者は救われない。信じず合理的に考えることが大事。数値だけみて、病気と信じてはいけない。がん検診をやめた村でがんの死亡率が激減した。がんは切除できても術後の障害で死亡するリスクが非常に高い。この手術は本当に必要なのか。を徹底検証してから決めてください。

日本は医療被爆大国。浴びた量によって発ガンに向かって必ず歩を進めます。日本人のがん死亡の3.2%は医療被爆が原因。医者の健康指導は心臓病を招く。症状がないのに高血圧や高いコレストロールなどを薬で下げると数値は改善しても心臓にはよくなかった。医者からアドバイスや薬をもらい続けることが精神的ストレスになり、心筋梗塞やうつ病につながった。できればすべての薬の使用をやめよ。一度に3種類以上の薬を出す医者を信用しないように。風邪薬は風邪に効かない。風邪を治す薬を発明したらノーベル彰もの。症状を一時的にやわらげる薬である。40度まで上がっても脳には影響はない。風邪をひいたら温かくして、のどがいたければ蜂蜜をぬってゆっくり休むのがいちばん早く治す方法です。抗がん剤を使えば寿命が延びるという言う医者を信用するな。普通に歩いていけたのに余命3ヶ月とかいう医者に命をあずけてはいけません。がんの9割は治療するほど命を縮める。放置がいちばん。がんと闘っては行けない。医者から薬をもらうを習慣にしてはいけない。痛みはこわくない。モルヒネを正しく使えば、安全に長生きできる。がんで自然に死ぬのは、すごくラク。検診などで無理矢理がんを見つけ出さず、もし見つかっても治療しなければ、逆に長生きできる。

断食、野菜ジュース、医者のがん詐欺治療に注意。あやしい癌治療法がいっぱいある。体重、コレステロールを減らさない健康法を選ぶ。急にやせるとがんが増殖する。食事療法とはたいてい肉を食べない、玄米、野菜しか食べないなどないないづくしで一気にやせてしまう。体の抵抗力が落ちて、がん細胞が増殖する。ステーキでもトロでもイクラでも、おいしいと思うものを何でも食べてく、すこし太った方が長生きする。100歳への体づくりは毎日タマゴと牛乳から。タマゴと牛乳は完璧な天然サプリ。ビールは一日にロング缶に2本までなら百薬の長。人工合成されたサプリをとるのは危険、野菜や果物からとる天然ビタミンも体にいいかは不明。昆布や若布を食べ過ぎるとがんになる。

早寝早起き、バランスのよい食事に勝る者なし。世界のデーターを診ると塩がたりない人のほうが病気になりやすく、短命です。コーヒー好きは肝臓がん、大腸がんのリスクが激変。

コーヒーは健康、美容、長寿の守り神。

石けん、シャンプーを使わないほど、肌も髪も丈夫になる。日本人のきれい好きがアトピーなどのアレルギーが激増している。アトピーで悩んでいる人は、石けんとシャンプーをやめてみてください。

大病院にいくと患者ではなく被験者あつかいで、徹底的に検査される。8割が病気、異常になってしまう。医者を選ぶには、インターネットで自分なりに幅広く情報を集める。

患者としての直感を大事にする。あいさつしない医者、患者の顔をみない医者、患者を見下す医者はやめる。説明をうのみにしない。医者誘導に気をつける。パートナーや家族とタッチウィークを決めて、しょっちゅう手をつなぐ、肩を組む、とおりすがりにボディタッチする、腰に手を添えるなど、気軽にふれあってみてください。しゃべって、笑って、食べて。口を動かすほど元気になる。インフルエンザ、ワクチンをうってはいけない。ほっときゃなおるをいつも心に。いくつになっても、泣きなさい、笑いなさい、喜怒哀楽が強いほど脳はすばらしく活性化して、記憶の引き出しも増える。


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医学で病気を直せても、予防はできない。確かに、一人一人全く異なる生活習慣や体の違いがあり、その人間の病気を予防することは非常に困難かもしれません。コレステロール値を減らさなくても良い、減塩をしなくても良い、タバコはやめなくても良い、などここでは詳細まで書けないので、詳しく知りたい方は、武田先生のブログやポットキャストを聞いて見てください。

「治療とはなにか?医師とは?」

女性の方で家族の食事に注意している方は特に「コレステロールは良くない」などテレビでの知識に左右される傾向があります。テレビが薬品会社に強く活動を制限されていることは家族を守る意味で知っておかなければならないと思います。

それでも「コレステロールを減らそう」という声がなくならないのは、第一にコレステロール値を下げる薬の市場が実に5000億円で、しかも薬会社はテレビ、新聞などの広告の大スポンサーであり、医師にあらゆる便宜を図っているからです。

まず、今から実に100年前のロシアの研究(ロシア革命の直後)で、「コレステロールが動脈硬化の原因になる」とされたからです。この実験はウサギで行われたのですが、ウサギは草食動物でコレステロールを食品から採らないので、人間と違う結果が得られたのです。

次に、アメリカで「食品中のコレステロールを採ると、血中のコレステロールが上がる」という間違った論文が出たからです。この論文は後に否定され、今ではこの論文で示された関係は使われていません。その理由はコレステロールの70%は体内で合成され、食品からあまり摂り入れられないと体内で合成し、食品から入ると体内の合成量を減らすからです。

後に「悪玉コレステロール」と言った人がいるからです。だいたい、健康で正常な人が体内で「悪玉コレステロール」などを作るはずもないのです。「善悪」は人間の心にあるもので、人間の体の作用に「善悪」はありません。善玉と言われるコレステロールは直接、体に必要なもので、悪玉と言われるものは、善玉を運搬する役割を負っています。

研究の最初のころ、「悪玉」と呼ばれるコレステロールの役割が分からなかったこと、コレステロールは悪い物質と思い込んでいたことからついた名前で、もし悪玉が少なくなると善玉を運ぶこともできず、死亡率が上がります。

だいたい、人の体にあるものを「善悪」などと分かりやすい名前をつけて薬を売ろうなどいうことが問題なのです。私もコレステロールを勉強してビックリしました。いかに間違った情報が蔓延しているのか、それによって死期を早くした人は本当に可哀想です。

まず第一に知ることは、人間には血圧を正常に保つ機能があり、その機能がダメになるのが「病気」であるということです。人は病気になると薬で血圧を上げたり、下げたりする必要がありますが、正常なら体が判断して「この血圧が適切だ」としている場合は薬で調整する必要はありません。

コレステロールや痛風の原因になる尿酸なども同じですが、体内で70%から80%も合成されるものは、体が病気(適正な量をコントロールできなくなった時)だけに治療が必要です。つまり、正しい方法は「血圧が異常に高くなった」と言うときには「血圧を下げる薬」を使うのではなく、「血圧をコントロールできなくなった体を直す」というのが本来の治療です。

また病気には血圧が高いと血管が破裂するという場合と、血圧が低いと血管が詰まるという場合があり、高ければ危険、低ければ危険ということはなく、「その人にとって適正な血圧が良い」という当たり前のことなのです。

今の基準のように130以上は高血圧とすると、50才以上の日本人の半分が「病気」ということになります。人間の体は自らが調整する力を持っており、必要も無いのに降圧剤を服用することは勧められることではありません。

今の「高血圧騒動」は「国民の健康」を犠牲にして「薬の販売」を優先するというお金中心の社会から出てきたものです。ちなみに食塩を摂る量では全国で上位である長野県の男性の平均寿命が日本の都道府県の中でもっとも長いということが、「高血圧騒動」、「減塩騒動」の間違いを良く表しています。

まず第一に知ることは、人間には血圧を正常に保つ機能があり、その機能がダメになるのが「病気」であるということです。人は病気になると薬で血圧を上げたり、下げたりする必要がありますが、正常なら体が判断して「この血圧が適切だ」としている場合は薬で調整する必要はありません。

コレステロールや痛風の原因になる尿酸なども同じですが、体内で70%から80%も合成されるものは、体が病気(適正な量をコントロールできなくなった時)だけに治療が必要です。つまり、正しい方法は「血圧が異常に高くなった」と言うときには「血圧を下げる薬」を使うのではなく、「血圧をコントロールできなくなった体を直す」というのが本来の治療です。

また病気には血圧が高いと血管が破裂するという場合と、血圧が低いと血管が詰まるという場合があり、高ければ危険、低ければ危険ということはなく、「その人にとって適正な血圧が良い」という当たり前のことなのです。


有名なアメリカの医師や高名な日本の医師で次のように言っている人もおられます。
1)可能ならすべての薬を中止せよ、
2)老人のほとんどは服用している薬を中止すると体調が良くなる

また、3万人を超える自殺者に対して2000人を対象に生活習慣を調べた結果によると、喫煙者は一人もいなかったということです。確かに、左手でタバコ、右手におちょこという人が人生に悩んで自殺するということもないように思います。

実は、タバコの成分(おそらくニコチン)は頭の活動を司るドーパミン、セロトニンのような活性物質と反応し、その量を調整するのではないかと言われています。頭が混乱したとき、なにかの拍子で思い込んだとき、タバコで一服してスッキリさせるということはごく常識的なことです。

「禁煙活動は人を自殺に追い込んだ」という表現は少し言い過ぎな感じはしますが、タバコの効用や、自殺者の生活習慣について、もう少し真剣に取り組むべきと思います。

電車に飛び込んで自殺する人が後を絶ちませんが、45才以上の男性で飛び込み自殺をした人を調べたところ、ほぼ全員がコレステロールの降下剤を服用していたという調査もあります。

コレステロールは性ホルモンの原料でもあり、体の調子を整えるために重要な物質です。たしかに過剰のコレステロールは動脈硬化などを起こしますが、年をとって自然に硬化する動脈をコレステロールの降下剤で防ぐことが本当にできるのか、それは全身の健康にどのような影響があるのか、研究はそれほど進んでいません。


「治療」は「故障した車を直す」ということですから、部分的であり、普通は「旧に復する」のが目的です。ですから医師は全身の健康も考えますが、第一に傷や病気を治療することを第一とします。

しかし、「今、健康な人で将来、病気になるかも知れない」という人を「予防」するのは、まったく見方が違います。まず、「日本人の人生はどのようにあるべきか」についての社会的合意が必要です。(毎日の楽しさ)×(生涯日数)が最大になればよいのか、それとも(生涯日数)だけが問題なのかもハッキリしていません。さらには、(毎日の楽しさ)とはどういう状態なのかも議論は不十分です。

たとえば、タバコを吸った場合、仮に1000人に1人が(タバコを吸ったことで余計に)肺がんになりやすいとします。この時に、この1000人がタバコを吸う楽しみを奪われるということを考えるのか、肺がんになった一人の人だけに注目するのか、それも考えなければなりません。

お酒、タバコ、コーヒー、コレステロール、血圧、食塩、ケーキなど日常生活で私たちが必要とするものを社会的に、かつ強制的に制限するというのはきわめて危険です。多くは「少ない方が良い」というのではなく「適正量がある」とか、「コントロールを失う病気になったら治療する」というものではないかと思うからです。

タバコのことをきっかけに多くのお医者さんに厳しい議論を投げかけると、必ずしも「日本人の人生」について明確な答えは返ってきません。むしろ、環境問題でよく見られるように「俺の人生は正しいから、それに基づいて指導する」という考えも見られます。

「治療」ではなく「予防」の時に、医師や社会がどのぐらい個人の行動を制限することができるのか、「迷惑をかける」というのはどの範囲を言うのか、もう少し論理的で学問的な議論を求めたいと思います。



 
 
 

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私も先入観でタバコを吸うと肺がんになると思ってしまってましたが、統計で見ると全然違うですね。タバコ吸っても長生きする人は長生きしてますからね。「タバコを吸って走れなくなる」=肺がんである訳ではないですからね。パートナーが吸っていなくても肺がんになっている人がいるデーターを見ても、肺がんの原因は排気ガスなどの方が原因の可能性も。どんな動物でも煙は嫌いなので、嫌いだからと言って、それが肺がんになる訳ではないとのことです。タバコを吸って喉などのダメージを受けても、そのダメージは生命に影響を及ぼすガンというわけではないですしね。例えば自分の腕の皮膚を毎日痛めつけても、その部分がガンになって早死にするとは思えませんね。

「肺がんの原因はタバコではない」

厚労省から研究費がでるようになって「タバコを吸ったら」、「野菜を食べたら」・・・という類の研究が盛んで、多くの結果が得られています。でもその研究の多くはきわめて一面的で、他の結果との整合性を検討せず、調査した学者の最初の思い込みだけが結果に出ているように思えます。
 
ただ、がんセンターなどのように権威のあるところから断定的に発表されるために一般の人はそれを信じるしかありません。でも、公表されている結果で整理すると明らかに「タバコを吸った方が肺がんが減る」と言うことになるのですから、考えなければなりません。
 
ほとんどが「タバコの副流煙は有害だ」と信じて疑わないと思います。

多くの人は今でも「政府はウソをつかない、NHKは本当のことを言う」と信じておられますが、決定的なことで事実と違うことを言って来たのです。

原発でも「震度6で壊れる」ということがわかっていたのに「政府が安全だというから安全だと報道しても問題は無い」というスタンスだからです。副流煙もまずはそのように考えて調べています。
 

副流煙はまず次の2つの問題があります。
1) 世界で最初に副流煙の害について論文をだした厚労省の平山論文は事実記載に乏しく、データの提出と求められても提出に応じなかった。
2) タバコの追放を続けているWHOは副流煙の健康被害について調査をしたことろ、副流煙の環境にいた人の方が肺がんが少なかったので、発表を見合わせた。
 
「タバコを吸っている夫とともに生活している女性は腺がんが2倍になった」ということが本当なら(数字が発表されていないので怪しいが)、腺がんのうち39人が夫がタバコを吸っていて、19人が吸っていないということになります。「変わらない」という結果に対して、わずか10人の出入りで「2倍」という数字が出てきています。2万8千人の13年間の調査という触れ込みなのですが、その実体は10名の前後で2倍になったりならなかったりするということなのです。
 
とうてい、「夫がタバコをすると妻が肺がんになる」などと言うことができる数字ではないのです。逆に「夫がタバコを吸っても妻が肺がんになることは希だ」と言った方が科学的には正しい程度の数字です。

ところでこの報告のきっかけとなった有名な平山論文(論文と呼べるものかどうか怪しいが)ではタバコを吸う夫とともに生活をしていた40才以上の「タバコを吸わない妻」約92000人を調査し、そのうちの174人が肺がんで死んでいるので、「タバコを吸う人と一緒に生活していた妻は肺がんになる」という結論を出しています。
 
この場合は、「タバコを吸っていた夫とともに生活し、肺がんで死んだ妻」は、530人に1人という低率です。530人のうち1人が肺がんで死んだという事実を正直に表現すると、「夫が喫煙者でも肺がんにはならない。極めて希に肺がんになる妻もいるが、あまりにその割合が低いので、他の原因も考えられる」とするべきでしょう。
 
というのは、肺がんの原因は、タバコの他に、排気ガス、空気の汚れ、核実験の放射性降下物、台所や家の中のほこり、農薬や殺虫剤の粉など多種類があるからです。これらの発ガン率の範囲に入ります。

科学としてこの調査を見ると、「タバコ以外の要因」をまったく無視しています。おそらくタバコを吸う家庭の平均収入は、吸わない家庭に対して低いと考えられますし、町中のアパートに住んでいる人が多いと考えられますので、自動車の排気ガスもより多く吸っているはずですし、衛生環境自体も望ましくないでしょう。
 

「タバコを吸う人は吸わない人に対して肺がん死の可能性が1.6倍になる」ということを前提に計算してみると、「タバコをすうと30人に1人が肺がんになる可能性がある」という結果になることを示しました。この数字は「タバコを吸うと肺がんになる」という表現は不適切で、「タバコを吸っても肺がんになることは難しいが、人に迷惑をかけるからできるだけ遠慮しよう」という程度だろう。

でも、なにか釈然としなかったので、1955年頃から1985年頃までの統計的データから、「タバコを吸うと何倍ぐらい肺がん(気管、気管支を含む)になりやすいのか?」という計算をしてみました。基礎となるデータは厚労省やがんセンターなどから出ている男性のものを使い、次の前提を起きました。
 
結果からデータ処理(連立方程式を解く方法)をしてみると、実に驚くべきことが判ります。それは「タバコを吸わない人に対して、タバコを吸うと肺がんの死亡率は10倍以上減る」(増えるのではなく、減る)のです。
 
「喫煙率が下がると、(年齢調整)肺がん死が増える」という結果になっているからです。
 

「タバコをすうと肺がんが格段に減る」という真逆の結果が得られたのでしょうか? タバコを吸う人は呼吸器系の病気が増えるので肺がんにもなりやすいという推定はできます。でも、科学はあらゆる面から見て事実を説明しようとする努力であり、先入観や利害で結論を出してはいけません。
 

「タバコを吸うと肺がんの危険性が吸わない人に比べて10分の1以下になる」というのですから、「タバコは肺がん防止薬」です。実に奇妙なので、最終結論を出す前に、もし読者の方でこのグラフから逆の結果がでればお教えいただきたいと
この問題は、相関関係(喫煙率と肺がん死の関係)と因果関係(タバコを吸うと呼吸器が痛む)、それに的を絞った調査(コホート:喫煙者と非喫煙者の肺がん死を個別に調べたもの)の結果が相互に合致しないことによります。

日本人は先入観を持ちやすいようです。野菜は体に良いというのが先入観ではないか考えてみるのも良いですね。タバコを吸っていても長生きする人もいるし、肉食の人でも長生きしますからね。ベジタリアンで100歳以上生きている人が多くないことからも野菜が良いとは言えないとも聞いたことがあります。

「野菜は健康によくない」

福島の被曝の問題が出てくると日本の医療関係者、特に国立のガン研究の医師たちは一斉に「被曝はたいしたことはない。それより野菜の不足の方が発がんには危険だ」と奇妙なことを言い出しました。


野菜とガンの関係については、今から20年ほど前から研究が始まり、初期のころには次の表にあるようにどちらかというと「野菜はガンを防ぐ」という研究報告が多かったのです。


それを受けて、マスコミなどを中心として「野菜を食べよう!」という運動がはじまりました。でも、もともと人間のガンの発生というのは非常に複雑なことなので、「野菜とガン」などという簡単な関係はおそらく存在しないのではないかと思われます。


その証拠に、その後、調査人数が増えてくると必ずしも野菜不足がガンをもたらさないという大規模な調査が2005年以後は増えています。


ある程度、学問や科学というものを研究した人ならわかることですが、ガンというのは非常に複雑な反応ですし、一口に「野菜」といっても内容はさまざまですし、また「野菜を食べたので、相対的に食事が減り、その中に発がん性のものがあった」ということもあり、その場合は「野菜」というのは要因の一つにはなりません。

最近の野菜の研究の中には、カリフォルニア等の20万人の調査で、野菜をとると病気の比率が高いという研究もあります。

 

人間が野菜を食べるようになったのは農耕文化に変わってからで、日本ではさらに10世紀から15世紀になってから意識的に野菜をたべるようになってきました。

草食動物ではない人間は草は消化できませんが、コメ、麦、イモ、豆、リンゴのような「実(種)」は主食や副食として積極的に食べてきました。


500年前頃から食べ出した「葉物野菜」などが人間の体に良いということになると、かなりこれまでの学問とは異なる結果と言えます。

現在の日本ではほとんど宗教ではないかと思われるほど「野菜主義」のようなものが常識化していて、「野菜は健康に良い」というのを疑う人はいません。




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